
01
ペール・カストール シリーズ
(Pere Castor)
ペール・カストールとはフランス語で「ビーバーおじさん」を意味し、創刊者であるポール・フォシェが子どもたちに語りかける際のペンネームでもあった。 物語は、ビーバーおじさんが3匹の若いビーバーたち(子どもを象徴)に世界の様々なことを説明するという形式をとっている。 フランスの童話「ペール・カストール・コレクション」は、1931年に出版社フラマリオンから創刊された、1歳から10歳の子どもを対象とした絵本シリーズ。国内外から優れた作家や画家を集め、共同で制作にあたった。それまでの豪華な装丁の贈り物としての絵本とは一線を画し、子どもたちが手に取りやすいよう、軽くて扱いやすい簡易な装丁、手頃な価格で提供された。このスタイルは世界各国の絵本に影響を与え、日本の「こどものとも」(福音館書店)のモデルにもなったと言われている。 このコレクションは、明確な教育的理念に基づいて制作された点で画期的で、 その功績から、2018年にはユネスコの「世界の記憶」にも登録された。
02
バヤール・プレス・アルバム
バヤール社が1936年から1962年まで発行していた子ども向けの週刊誌『Bayard』を、まとめて豪華に製本したもの。 色々な漫画や物語の作品集のようなもので、現代の絵本から歴史的なコミック集まで幅広い作品群を含んでおり、フランスの児童文化を語る上で欠かせない存在と言える。 バヤール社(Bayard Presse) 1870年に創設されたフランスの歴史ある大手出版社グループ。 雑誌 『Pomme d'Api(ポム・ダピ)』、『J'aime lire(ジェム・リール)』、『Okapi(オカピ)』といった、フランスの子どもなら誰もが知っているような国民的雑誌を数多く出版している。フランスの子どもの2人に1人はバヤール・ジュネスの雑誌を読んでいると言われるほど。


03
ダヴィッドとマリオン
(David Et Marion)
フランスの幼児向け雑誌『Pomme d'Api(ポム・ダピ)』に1966年の創刊号から長期にわたって連載されていた物語シリーズ。 主人公はダヴィッドとマリオンという兄妹で、どの物語も子どもたちが共感しやすい日常の出来事を通じて、友情、家族の絆、思いやりなどを伝える内容となっている。 この物語シリーズは、リュシル・ビュテルによって生み出され、長年にわたり多くの子どもたちに親しまれた。 人形劇としても上演されていたという記録も残っており、 1970年代後半から80年代にかけては、物語、カセットテープ、スライドがセットになった教材としても発売されるなど、幅広い形でフランスの子どもたちの成長に寄り添ってきた物語シリーズになっている。 雑誌の表紙を飾ることも多く、当時のフランスの子どもたちにとっては非常になじみ深いキャラクター。
04
ベカシーヌ
(Bécassine)
1905年に少女雑誌で誕生した、フランスで100年以上にわたって愛されている国民的キャラクター。 物語は、ブルターニュの農家に生まれたベカシーヌが、憧れのパリを目指すものの、ひょんなことから公爵夫人の館で乳母として働くことになるところから始まる。持ち前の明るさ、好奇心、そして少しとぼけた性格で、行く先々で様々な騒動を巻き起こすコメディタッチのお話が中心となっている。バンド・デシネ(フランスの漫画)の形式で描かれる。 ベカシーヌという言葉にはフランス語で「おっちょこちょい」という意味がある。



05
マルティーヌ
(Martine)
1954年にベルギーの絵本作家マルセル・マルリエと詩人ジルベール・ドラエイによって生み出された絵本シリーズ。 マルティーヌの日常生活をテーマにしており、農場へ行ったり、海や山へ遊びに行ったり、ダンスを習ったり、お料理をしたりと、子どもたちの身近な出来事が描かれている。 写実的で非常に美しく、温かみのある挿絵が大きな特徴。 世界50カ国語以上で翻訳出版されており、半世紀以上にわたるロングセラーとなっている。
06
カロリーヌ
(Caroline)
フランスの絵本作家ピエール・プロブストが、自身の娘をモデルに1955年から発表したシリーズ。 カロリーヌは、ブロンドのおさげ髪と赤いサロペットがトレードマークの、元気で冒険好きな女の子。しろねこのプフやこぐまのブムなど、8ひきの個性豊かな動物の仲間たちと一緒に、世界中を旅したり、キャンプやスキーを楽しんだり、時には探偵やサーカスの団長になったりと、わくわくするような大冒険を繰り広げる。 日本でも「カロリーヌとゆかいな仲間 たち」として長く親しまれている。

